練習のための練習
「ある決まりにしたがって、次のように数がならんでいます。
47→30
84→27
46→25
61→0
明日、このテストをします。」
このような授業をA君とB君が受けたとします。
そして、家に帰ったA君は一生懸命この決まりを見つけようとしましたが見つかりません。その結果、翌日のテストは0点でした。
一方、B君はというと、この決まりを見つけようとはせず、この答えを覚えて翌日のテストを受け、100点を取りました。
このような授業を受け続け、半年がたったとします。
A君はとうとう、この決まりが、
(前の数+1)×(後の数-1)
であることを見つけましたが、
B君は相変わらず、答えを覚えて100点を取り続けていました。
そして、半年分をまとめた実力テストがありました。
すると、決まりを見つけたA君はすべての問題をすいすい解いていき100点。
毎回のテストで100点を取り続けていたB君のほうはというと、直近の答えは覚えていたけれど、半年分のほとんどの答えを忘れていたので40点も取れませんでした。
これは中学受験を目指す子どもたちに本当によく起こることです。
4年生から受験勉強を始めた子どもは3年後、5年生からでも2年後の本番のテストで合格点を取るため、日々その練習をしているはずですが、その練習でのテストでよい点数を取るための練習をしていては本末転倒です。
すべては、中学受験でのテストでよい点数を取り、合格を勝ち取ることが目的です。
毎回のテストの点数はよいけれども、少し範囲の広いまとめのテストになると点数が取れないという場合、
「練習のための練習」
になっていないかどうか、一度立ち止まって考えてみてはどうでしょうか。
《第9回》 上手な学習
Posted by 進学会アルファ at 08:00
│
お知らせ│
ブログ